人が変われるのは当然との字

私の父は酒飲みでした。
母は、結婚式の日にそれを仲人さんから聞かされたそうです。

母の実家は、昔、造り酒屋をしていて、
その後、小売業に移行しました。

そのような家の出だから、酒飲みには寛容だと
父は考えたにちがいありません。
しかし、母は酒飲みが嫌いでした。

私が大人になり、
大酒を飲む人は
心の寂しさを酒で埋めようとしているのだとわかりましたから、
それを母に言いました。
妻である母が、父の寂しさを理解してあげることが
何より大事だということも。

それに対して、母はあっさり言いました。
「パパは昔から大酒飲みだから」

変わらない、変わりようがないというのです。

そうではないということを
私はこんこんと説いたのですが、無駄でした。
この人はこういう人、と決めたら絶対にその先入観を変えない母は、
父に対しても変えることはありませんでした。

確かに、心の寂しさが生じたのは母と出会う前でしょう。
とはいえ、それを温かく包んであげるのが女性性ではないでしょうか。

母に、その気は全くないのでした。

酒を飲むことだけをとがめられ、
父に分はありませんでした。

 

行動だけをとがめて何になるでしょう。

酒を飲むという行為だけではありません。
悪い癖、性格と思われている言動、
そして、ちゃんと行動しないという行動も。

人は変われます。
私からすると、それはあったり前中のあったり前。

ただし、自分以外の人を変えようとしても
なかなかできるものではありません。
その人の行動が自分に負の影響を与えているならば、
その人を引き寄せた自分を省みる機会と見るべきです。

また、過去があって今があるということにとらわれ過ぎていると、
今も未来も変えられません。
これも事実。

目の前の他人を変えようとする執着。
過去を引きずる苦しさ。
自分を変えたいと努力しても変わらない情けなさ。

こういったものから自由になりませんか。

カウンセリングにいらしてください。
10月6日(日)のセミナーでも、上記の内容を含めてお話しします。

人は本来、いい意味で自由。
それを知っているか知らないかで、
人生の味わいは大きくちがってきます。

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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。

どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを

書いていきたいと思います。

 

毎週月曜日 朝7時、更新予定です。乞うご期待。

平成24年9月30日 (中秋の名月)