今あるものを減らす人

過去の自分だったらできたのに。

だって、
過去の自分はピチピチしていた。

記憶力がよかった。

支えてくれる人がいた。

世の中の景気がよかった。


今の自分にはもうない。
だから、できない。

こういう理屈を述べる人は、
今あるものを減らす人。



今あるものと、ないもの。
あるものの方が
常に多いに決まっているのに
気づこうとしない。


あるものをまとめてひとつと数えると、
今あるものの数は減る。

さらに、
ないものをひとつひとつ注視して
数えていけば、
ないものがどんどん増える。



たとえば、
「健康な体」といってしまえば
それでひとつ。

終わり。

なぜ、
健康な脳、
健康な目、
健康な耳、
健康な手と数えない。

さらにいえば、
健康な大脳、
健康な小脳となり、
健康な右目、
健康な左目となる。

健康な手は、
健康な左手、
健康な右手。

健康な左手は
健康な左手の親指、
健康な左手の人差し指
とつづく。

いったい、いくつの健康があるのか。



今あるものに十分感謝しない人には、
次のものはこない。

自分でそうしているのだ。

「ある」とは認めること。
「ない」とは
「ある」を無視すること。


「ある」と認めていくと、
そのあまりの数の多さに、
感謝せずにはいられなくなる。

そういう人のところに、
本当のしあわせと
本当の富と
本当のよろこびが集まる。

無視しない人だから。


簡単にいえば、
感謝は呼び水ということ。

古今東西
変わらない道理。


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メンタルコンサルテーション
静かな樹


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