人間が作り出せない「有」

精子+卵子で、
一年も経たずに
精巧な人体が生じる。

土に種を植えることで、
その中身とは
似ても似つかない
枝、葉、花が生じる。

遺伝子がどうとか、
種の栄養分がどうとか、
理屈はあれども。

突き詰めていくと、
人間の知恵では
説明不可能な神秘が
そこにある。



どんなに研究しても、
人間は
「無」から「有」を
生み出すことはできない。

何かしらの「有」を
基にして
作り出しているだけ。

そのことを
しっかりと心に留め、
謙虚であるべきです、
人間たちは。



どうあがいても
自分たちには作り出せない
「有」だらけの
地球の恩恵を受け、
人生経験を積ませて
もらっていることに
感謝すべきです、
人間たちは。

緩急

がんばる。

このことばを
よく使う人は、
無理しがちな人。

体には
緩急が必要なのですが、
がんばる人は
急急で生きています。

緩がない。



睡眠をとれば
それでいいと
思っている人も、
がんばる人。

休日でさえ、
体を緩めることなく
がんばって
活動してしまう。



主な理由は
次のようなもの。

休むことはなまけること
と信じており、
人から「なまけ者」と
思われたくない。

あるいは、
太く短く生きるのが
かっこいいと
信じている。



体を大切にするには、
やはり緩急です。

太く短くではなく、
太く長く
生きませんか。

自分の体、
自分の人生なのですから
人がなんと思おうと
いいではないですか。

執着の逆

執着の逆は
自由自在。

執着するのは
凝り固まること、
自由を失うことです。

せっかく
人間には自由があるのに。

自由を失う選択をするのも
その人の自由
ではあるけれど。



体に血液が流れることで
生きているのと同様、
心も自由に流して
のびのびと。

それでこそ、
人生は常に新しい。