桜の木

近所に、1本だけで立っている大きな桜の木があります。
今年も見事な花を見せてくれました。

その木の下をきのう通ったので、声をかけてみました。
「こんにちは。お花、きれいだったね。
今は葉っぱが青々して立派だね」

桜の木は、葉っぱをサワサワと揺らしました。
話しかけてくれてうれしい、と言っているようでした。

幹をなでてあげました。



桜は、一年のうちのほんの短い間だけ人々に愛でられます。
日本人がその時季を待っていてくれることは、
桜にとって喜びです。

けれども、それ以外のときも見てあげてほしいのです。
木陰を作り、ひんやりとした空気を送り、
木の葉の揺らぐ音を耳に届けてくれる桜の木を。



ある存在に対して、
自分が必要としているときだけ注目し、
それを過ぎると気に留めなくなる。

そういう姿勢は、
本当に感謝しているとはいえないと思うのです。



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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。

どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを

書いていきたいと思います。

 

毎週月曜日 朝8時、更新予定です。乞うご期待。

平成24年9月30日 (中秋の名月)