共通の幸せ
2014年8月4日
幸せは比較の上にはない。
ほかの人は持っていなくて、
自分が持っているから
幸せなのではない。
そういう基準で幸せを感じていると、
ほかの人は持っていて
自分が持っていないと欠乏感を感じることになる。
では、幸せは自分だけが感じればよいかというと、
それもちがう。
家を建て、すばらしい音響設備を入れて、
好きな音楽をボリュームいっぱいにかける。
「幸せだなあ。最高!」
と感じたとしても、
その音が近所迷惑になっていたら、
それは幸せではない。
幸せは他者より優れていることではない。
幸せは自己満足でもない。
幸せは、自他を生かすことの中にある。
ということはつまり、
幸せは自己犠牲の中にもないということだ。
他を生かすために自分を殺してしまうなんて。
何が幸せか、人によってちがうというのは、
ある意味正しい。
けれども、人類共通の幸せというものもあるはずだ。
そうでなければ、
人間はそれぞれがバラバラな方向を向き、バラバラに行動し、
結局バラバラになる。
人類が共通の幸せを持っていると気づけば、
人類は、実は同じ方向を向いて進んでいるということがわかる。
この瞬間、敵対しているものがあるように見えても、
それは見えているだけで、
心の奥の奥の奥では、皆同じものを目指しているのだ。
あなたの目の前にいて、
幸せになろうとするあなたの足を引っ張る彼も、
実はそう。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを
書いていきたいと思います。
毎週月曜日 朝8時、更新予定です。乞うご期待。
平成24年9月30日 (中秋の名月)