誰かさんの口癖 「何々だからできない」
2013年6月24日
運動能力が抜群で若くないと、オリンピック選手にはなれません。
スタイル抜群でないと、モデルにはなれません。
それはそうだ、と皆さん同意なさるでしょう。
世の中、そういうことがある。
けれども、そうでないことの方が断然多い。
多いはずなのに、自分を限定して納得している人の数が
それを上回っています。
一度や二度の失敗であきらめる人。
そもそも最初からあきらめている人。
ゴマンといる。
「やりたい」が「やろう」になり、「できる」にすればできるのです。
たいていのことは。
もちろん、そう決めてからやり通すだけの意地と根性が必要。
「私、根性なしだから」
今、そう思ったあなた、それがあきらめなのです。
人生を生きること自体が、根性ではありませんか。
それをやっているのだから、
もっといろいろなことに根性出せるはずです。
私は33歳で医学部にはいり、38歳で医師国家試験を受けました。
今、たとえ十億円積まれても、あの日々には戻りたくない。
それぐらい、つらくて大変な日々でした。
なぜなら、私は根っからの文系人間。
高校1年から、理系の科目は全てお手上げでした。
もともと英語の同時通訳になるのが夢でしたから、
理系の科目は赤点取らなければいいぐらいの気持ちだったのです。
その私が医者になる。
しかも、30代。
息子・娘にしてもいい年齢の同級生たちと比べたら、
記憶力は格段に落ちている。
秘書という、自分に合った仕事も見つけていたところでした。
医者になることをあきらめる理由はいくつも揃っていたのです。
それでも、「やろう」「やりたい」を「できる」にしました。
そのことでは、あのときの私を大いにほめてやりたいと思います。
「あなたは頭がいいから」とおっしゃいますか。
化学の “ 亀の子 ”って何? の私だったのですよ。
「あなたは運がいいから」ですか。
来た来た。
結局、人はそこへ持っていこうとする。
運は引き寄せるものです。
もちろん、人生、
いつもいつも上昇気流に乗っているわけではありません。
下がっているように感じるときもある。
しかし、その人が信念を持ち、
正しい方向への努力を続けているならば、
下がることは決してありません。
停滞は、ある。
周りが進んでいるときに、自分は停滞している。
そのために下がっているように見えるだけです。
停滞も、あながち悪くはないのです。
じっくり考える時期にすればいい。
「何々だからできない」を集めるのは、たやすい。
私も今、新しい仕事を考えていますが、
それについての「できない」は、いくらだって挙げることができます。
さらに言えることは、
「何々だからできない」と言う人が、
ひょんなことからその「何々」を手に入れたとしても、
それを生かすことはないということです。
「きれいじゃないから幸せになれない」
といじけている人は、いきなりきれいになったらうぬぼれます。
「お金がないから独立できない」
と嘆く人に突然大金が舞い込んできたら、
無駄使いをしてあっという間にスッカラカンになるでしょう。
目に見えています。
そうです、ないことが問題なのではありません。
ないと悲観したり、投げやりになったりすることが問題なのです。
さらには、自分が持っていないものを他人が持っていると、
羨む。嫉妬する。
これ、自分の運気を下げる最も手っ取り早い方法です。
運は引き寄せるものであると知る。
停滞もまたよしと、味わう。
人の幸せを喜ぶ。
そして、正しい方向を見定めて努力しましょう。
正しい方向、これは大事。
私はオリンピック選手にはなれない。
私は絶対モデルにはなれない。
私は、医者になれないはずだった。
知り合いで、お世辞にも美人とはいえない女性がいます。
その人は、お見合いするたびに、「ぜひ」と相手から望まれました。
そして、何回目かのお見合いで結婚を決め、幸せに暮らしています。
そうそう、冒頭に挙げた、オリンピック選手。
若くなくても出場できる競技もあるようですね。
モデルにしても、最近はO脚や不思議顔モデルもいますね。
できないと決めてかかり、
できないことをいくつも挙げて納得する心の姿勢。
それがますます、「できなかった」を増やしていくのです。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを
書いていきたいと思います。
毎週月曜日 朝7時、更新予定です。乞うご期待。
平成24年9月30日 (中秋の名月)
不幸を味わわないと幸せはわからない?
2013年6月17日
以前、某学校で、お母様方を前にしての講演後、
その学校の偉い方がこう発言なさった。
「私たちの世代は戦争を経験しているので、
命の尊さを知っている。
今の若い人たちは戦争を知らない。
だから、命を粗末にする。
そのことについてどうお考えですか」
私がどのようにお答えしたか、正確には覚えていない。
だが、賛同しかねたので、やんわりそう申し上げた。
終了後のアンケートに、
「この件について、さらにお話が聞きたかった」
と書いてくださった方がいて、
ああ、簡潔に答えたけれども、意図は伝わったなと安堵した。
偉い方のご発言に対して、私はふたつのことを指摘したい。
その1。
戦争を体験する。 → 命の尊さを知る。
戦争を体験しない。 → 命の尊さを知ることができない。
となると、命の大切さを知るには、戦争は必要だということになる。
その2。
戦争を体験することで命の尊さを知っているなら、
戦中派の中に殺人犯はいないのか。
戦後生まれの人たちは、皆、命を粗末にしているのか。
いつの世にも、「今の若い者は」と言う始まりで
自分より後の世代を批判する人がいる。
そういう人に私は、
「その世代を作ったのは誰ですか」と問いたい。
たけのこじゃあるまいし、
その辺にいきなり生えていきなりそう育ったわけではない。
テレビの街頭インタビューで、
「最近の若い男性のヘアスタイルをどう思いますか?」
と聞いていた。
中年男性がこう答えていた。
「私たちの頃はロングヘアだったので、
それは理解できるけど、
今の若者のは理解できない」
これを聞いて、私は笑った。
自分たちがロングヘアをなびかせていたその当時、
親世代、祖父母世代が、
「理解できない」
と言っていたことをお忘れですか。
なんなのでしょうね。
自分たちの世代がしてきたことは正しい。
その後の世代のしていることは、
自分たちとは異質なので、正しくないということなのでしょうか。
「 戦争を体験しないと命の尊さがわからない」
という考えと似ているのが、
「病気になって初めて健康の大切さを知る」という考え。
何かを失わないと、ありがたみがわからないようでは、
いちいち、全部、失わないといけないことになる。
「体験しないとわからないはウソ」というのは私の持論のひとつ。
戦時中、食糧不足で大変な思いをしてきた世代が、
食べ物に文句を言い、食い散らかし、食べ残す姿、
冷蔵庫に入れっぱなしにした食べ物をしょっちゅう腐らせる姿を
私は見てきた。
私は戦後の生まれで、食べ物に不自由したことはない。
だが、そういう姿が悲しかった。
体験しないとわからないのであれば、
医者は永遠に患者の気持ちはわからないということになる。
同じ病気をした医者でなければ。
それじゃ困りますよね。
体験しなくてもわかる人はわかる。
体験してもわからない人はわからない。
わかろうとする気持ち、努力、
それが一番大事なのだと思う。
心の幅を広げることになるのだ。
※ 静かな樹「女性のためのセミナー ( 第2回 )」
参加者募集中です。
詳細は、こちら。
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平成24年9月30日 (中秋の名月)
女性のためのセミナー (第2回)
2013年6月10日
先月から始まり、今回が2回目。
「茶話会」は「セミナー」に名称変更いたします。
今回のテーマは、
「人間ってなんだ? ~人間に生まれたんだから、人間を知ろう~」
です。
二十代で精神世界に親しみ、
三十代で医者になったユニークな経歴を持つ私だからこそ、
お伝えできることがある!
ということで、さまざまな視点から人間を見ていきます。
と き: 6月23日(日) 13:00~16:00
(15分前からおはいりいただけます。)
ところ: メンタルコンサルテーション静かな樹
参加費: 5,000円 (当日現金でお願いいたしします。)
告知期間が2週間しかありませんが、
すでにお申込みもいただいております。
私がお話をしますので、
もし質問があればしていだだき、
なければホォホォとお聞きになっていればいい。
最後は、ウィーンのおいしい紅茶とお菓子で談話。
参加ご希望の方は、
・お名前
・ご住所
・電話番号
・メールアドレス
をお書きになり、
宛てにメールをお願いいたします。
その際、こちらからの返信が届くよう設定をご確認ください。
第1回参加者のご感想はこちら。
今からワクワクしています。
あ、その日は都議会議員選挙の投票日ですので、
都民の方は投票を済ませてからお越しくださいましね。
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平成24年9月30日 (中秋の名月)
茶話会のご感想
2013年6月3日
静かな樹 「女性のための茶話会」 第1回。
参加者Yさんからご感想をいただきました。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
茶話会は大変お世話様でした。
テーマ「女性らしさ ~~幸せ体質になるには~~」 のなかの
女性 女性と 男性 聖書 古事記についてのお話でした。
具体例も出て、大変わかりやすかったのですが、ところどころ
ひっかかるところがありました。それが、自分の思い込みにより
無理をして、力がはいってしまってくたびれていたところだったと
わかりました。最後に喫茶店でも味わえないようなおいしい
紅茶とお菓子をいただき、ほっと一息しました。自分が女性で
よかったと素直におもえる半日でした。
昨日よりは、気楽に過ごせそうです。
テーマには、いくつも具体テーマがあり、次回がたのしみです。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
Yさん、どうもありがとうございました。
実は、今回の参加者はおひとりだったのです。
もうお一方お申込みがあったのですが、
ご都合が悪くなっていらっしゃれなかった。
Yさんは、来てみたら自分だけ、でびっくりなさったと思いますが、
おひとりでもしっかりやります!
こうして、記念すべき第1回は、和やかに行われたのでした。
次からは、名称を茶話会改めセミナーにいたします。
Yさんが、
「茶話会というと、自分も何か話さなくてはいけないと
思ってしまうのでは?」
とおっしゃっていました。
なるほど、であります。
あくまでも、テーマに添って私がお話しいたします。
もし質問があればしていただけばいい、という形です。
質問がなければ、フンフンと聞いているだけでいい。
最後のお茶は、おいしく楽しく。
次回も乞うご期待!
すでにテーマは考えています。
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平成24年9月30日 (中秋の名月)