メジャーとマイナー

ギョーカイ用語の
お話です。

医師国家試験に向け、
学生や先生が
よく口にすることば。

メジャーとマイナー。

メジャーは内科と外科。
マイナーは、
皮膚科、眼科、精神科
などを指します。

出題数の多寡から
使われるようになった
くくりだと思われます。



学生時代、
これに違和感がありました。

その科が担当する医療が、
重要か重要でないか
という匂いを
感じたからです。



医師国家試験は、
全科の全域を網羅します。

それに受かると
医師免許がもらえ、
そのあと
自分が何科の医者に
なるかを決めるのです。

医者人生の中で、
変更もできます。
医師免許は
全科網羅ですから。



どの科の医者になっても、
人に貢献する
という意味では同じだと
私は思います。

でも、
一部の医者や医学部生の
感覚の中には、
メジャーとマイナーの
区別があるのです。

主たる科。
そうでない科。

どうやら、
生死に直結しているか
という点が基準のようです。



いかがなものでしょう。

生きてりゃいい、
というわけではない
と思うのですが。

どう生きるか、ですよね。

生死に直結しない科だって、
どなたかの
生きる喜び悲しみに
直結しています。


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メンタルコンサルテーション
静かな樹

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カウンセリングを
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