できない理由をコロコロ変える人は信用しない方がいい

亡き母は、
私にたくさんの経験を
させてくれました。
「やりたいことをやりなさい。」
といってくれました。

さらには、
母の反射的な行動、
つまり
意志とは別のところから出る行動も、
私にとって貴重な体験でした。



母は「片づけられない女」でしたから、
私の実家はひどい有り様でした。
幼い頃から私はそれがいやで、
どれだけ抗議したかわかりません。

そういう母は、
家が「片づかない」理由を
必ず持っていました。

そもそも、
「片づかない」と母はいいましたが、
正確には「片づけない」でした。


何十年もの間に、
「片づかない」理由は
どんどん変わっていきました。
それは見事でした。

まず、
「子ども部屋がない。」
工夫する余地はあったのですが、
部屋という部屋が
物で埋まっていました。

私が中3のとき、
新築して子ども部屋ができました。
私は自分の部屋をきれいに保ちました。
が、それ以外はグチャグチャです。

そこで母は、
「おばあちゃん(=母の母)が
死んだので、
悲しくて何も手につかない」
という理由で3年以上持たせました。

さらに、「蔵がない。」
今どき蔵のある家が
どれだけあるというのでしょう。
父は蔵こそ建てませんでしたが、
新しい家には4畳ほどの物置が
2棟ありました。

「5人分の食料品調達が大変。」
新しい家の近くには、
生活に必要な店がないのでした。
加えて、
父母とも運転免許を持っていません。
でも、そこに引っ越したのは、
前の家を母が嫌ったからです。
お店がすべてそろった、
とてもいい住宅地だったのに。

「パパのお酒のつまみを
準備のが大変。」
父は晩酌する人。
とはいえ、
豆腐、刺身、トマト、枝豆、
あとは煮物の一品でもあれば
それでいい人だったのです。

「きょうは具合が悪い。」
母はしょっちゅう寝ていました。
そして、
友だちから遊びの誘いがあると、
気晴らしするといって
すぐに着替えて出かけました。



今、私はカウンセラーです。
人の気持ちに寄り添う仕事です。
ご自分の人生を変えたい方に
向き合っています。

そういう方が、もし、
言い訳ばかりするようだったら、
私はその言い訳には
絶対に寄り添いません。
それでは変われないからです。

これを知ったのは母のお陰です。

私の身内には、
言い訳のうまい人が何人かいます。
やはり、コロコロと言い訳を変えます。

そういう人は放っておきます。
変わりたくないのですから。

ただし、信用しません。
一定の距離を置いて付き合っています。
あくまでもそのままにしておきます。

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メンタルコンサルテーション
静かな樹


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