掘り下げの例ー私の場合 2
2013年5月20日
カウンセリングに取り入れております、掘り下げ技法。
どんなものなのか、私が私を掘り下げた実例を挙げます。
参考にしていただければと思います。
掘り下げる側の私を P ( practitioner )、
掘り下げられる側の私を C ( client )とします。
まず、問題となっていることを一文にします。
今回の私の場合は、
「Aを片づけるのがめんどくさい」でした。
Aが何なのかは、みなさんに呆れられそうなので伏せさせてください。
さあ、掘り下げ開始です。
P: Aを片づけるのがめんどう、ということから
思い浮かぶことは何ですか。
C: 過去を振り返るのがイヤ。
P: どうしてでしょう。
C: 前に進みたいから。
細かい作業は人に任せたい。
ファイリングとか経理とか。
そうすることで、自分の仕事に集中できる。
P: 思い込み(=最初の問題の土台となっているもの)として、
「Aを整理していると、集中すべきことに集中できない」
というのがあるようですが?
( 注: ここで筋肉反射テストを行い、
この思い込みが潜在意識の中にあるかどうかを確認。
あると判明。)
P: この土台を引き抜いて、代わりに、
「Aの整理をのびのびと行いながら、
集中すべきことに集中できる」
を入れてもいいですか。
(注: これを置き換えと呼びます。)
C: はい。
(注: このように、本人の了承を得てから置き換えを行います。
その後、筋肉反射テストで、引き抜きができたか、
置き換えができたかを確認します。)
P: ほかに何か感じることはありますか。
C: 細かいものを片づけていると、焦りを感じます。
「時間がなくなる」という焦り。
家事でも、十分時間を取っているのに、
「あれもこれも、やらなきゃいけないのに」と。
( 注: ここで、思い込み(=土台)として、
「細かいことをしていると、時間がなくなる」
があることを筋肉反射テストで確認。あると判明。)
P: この土台を引き抜いて、代わりに、
「細かいことを片づけつつ、
大切なことのために時間をしっかり確保できる」
「細かいことも、大切なことも、
のびのびと行うことができる」
を入れてもいいですか。
C: はい。
(注:この後、筋肉反射テストで、
引き抜きと置き換えができたかを確認。)
以上のような掘り下げを行うことで、
私は、見事に、
「Aを片づけるのがめんどくさい」がなくなりました。
それまでは、Aが溜まっているのを目にするたびに、
「片付けなくちゃ」
「いつ片づけるの、私」
「いい加減やるべきでしょ」
と自分に言い聞かせながらも、
どうしても手が出せず、溜まる一方だったのです。
Aの山を見るたびに、胸がグッと詰まるのも感じていました。
ところが、掘り下げ後、Aの山を見た私は、
「どれ、片づけようかな」
とサラリと思い立ち、取りかかり、
片づけてしまいました。
「やろう」「やらなきゃ」ではできないことはたくさんあります。
なぜできないのか、表面の意識ではわかりません。
そういうとき、
潜在意識にどんな思い込みがあるのかを見つけて対処する。
それが掘り下げです。
「あ、私、思い当たることがある」
という方、カウンセリングへどうぞ。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを書いていきたいと思います。
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平成24年9月30日 (中秋の名月)