才能よりも使命
2012年12月17日
あることに秀でた人は、それを生かした仕事に就いた方がよいと言われます。
それも一理あるのですが、そうとも言えないこともあります。
たとえば、非常に頭がよく、理系の科目ができる若者がいたとします。
その人は、周囲から、
「医者になれば?」
と言われるのではないかと思います。
さて、それが本当によいことなのでしょうか。
もしその人が、頭はいいけれども、
人間的に冷たいところのある人だったとしたら?
医者になるべきでしょうか。
才能があるということと、それを仕事にすべきということは、
必ずしも一致しないことがあるのです。
以前にも書いたと思いますが、
仕事は、食べていくためにするものではありません。
仕事をするのは食べるため → 食べるのは生きていくため
→ 生きるのはなんのため?
この最後の問いにしっかり答えられなければ、
ただ食べて生きているだけということになりかねないのです。
家族を食べさせるために仕事をしているという場合も同じです。
家族ひとりひとりが、人間として生きている目的がわからなければ。
また、仕事においては、自己表現だけが大切なのでもありません。
あるときには、自己犠牲すら、必要になることもあるのですから。
家業を継ぐことがその人の使命であるときなどが、それに当てはまります。
仕事は、その人がこの世に生まれた使命を果たすためのひとつの手段です。
その使命を十分果たしたとき、その見返りとして、収入が得られるのです。
仕事以外にも使命も果たす形はいくらでもあります。
それも含めて、人は、才能だけにとらわれることなく、
自分の使命を知り、それを果たすために最大限の努力をすべきなのです。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを書いていきたいと思います。
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平成24年9月30日 (中秋の名月)