マイナス方向の感情エネルギー

怒りをバネに。

よく聞く話です。

劣等感をはねのけて。

これもよく聞く話です。

 

怒りも、劣等感も、相手あっての感情です。

ある人の言動に怒り、「ギャフンと言わせてやる」とがんばる。

また、ある人よりも何かにおいて自分が劣っていると感じ、

「別の面で見返してやる」と心に誓う。

 

どちらも、強力なエネルギーとなって、

その人を突き動かすことでしょう。

 

しかし、どちらも方向としてはマイナスです。

 

強力ではあってもマイナスですから、

最終的にはマイナスの結果を招くことになります。

ですから、マイナス方向のエネルギーで物事を成そうとすることは、

お勧めできないのです。

 

あることを推進していくにあたり、

人に対する怒りが原動力になっている場合。

心はさらなる原動力を求めますから、

怒るべき事件が次々と起きることになります。

怒りという燃料の追加を自分自身が必要としているからです。

 

強いコンプレックスを持ち、

別のことで人より優れた人間になろうとすると。

自分が人より優位に立ったと感じた瞬間、

他を見下す言動を取るようになります。

自分が見下されてつらかったはずなのに、

こんどは自分が見下す側に立つのです。

 

怒り。劣等感。

その他、マイナスに働く感情は、解き放つことが大切です。

そうしませんと、いつの間にか、

そのマイナスエネルギーに引きずられ、

物事の原動力にしてしまうことがあるのです。

 

そもそも、怒りも劣等感も、感じることは自然なことですが。

 

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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。

どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを書いていきたいと思います。

 

毎週月曜日 朝7時、更新予定です。乞うご期待。

平成24年9月30日 (中秋の名月)