自己評価を上げる

劣等感に大いに関係していますが、
その方が自分をどう評価しているかは肝です。

それによって、カウンセリングの進み具合がちがいます。

その方の自己評価が低いと感じた時点で上げるようにしていましたが、
どんなお悩みであれ、
まずは自己評価の程度を見ていく必要があるのではないか。

最近、そんなふうに感じています。



外見がいいとか悪いとか、
頭がいいとか悪いとか、
家柄がいいとか悪いとか。

ある能力があるとかないとか。

社交的であるとかないとか。
積極的であるとかないとか。

こういったことで自分を判断しているうちは、
いつまでたっても自己評価は上がりません。

その方の “ 個 ” としての輝き。
それが大いなる “ 全体 ” から来ていると
はっきりわかったとき、
自己評価はグングン上がり、
本当の自己肯定感が生まれるのです。

落ちこぼれだった A さんが社会的に成功する。

すばらしいことです。

A さんの体験談を読み、
「この人にもできたのだから、私にもできるかも。」
と思うのは、ある意味、いいきっかけを作ります。

ただ、このきっかけの底には、
「こんな私でも、できるかも。」
があります。

「こんな私」とは、どんな私でしょうか。

おそらく、

「落ちこぼれ」「劣等感のかたまり」「何をやってもうまくいかない」
「人から認められたことがない」「大した能力があるとも思えない」

そういう私。

こういった思いが根底にあり、
「A さん程度の人」にもできたのだから、
「こんな程度の私」でもできるかも。

そういう思いであるわけです。



そこがそもそもの始まりだと、
うまくいくことにも天井があります。

「こんな程度の私」が常について回るから。



評価すべき点がちがうのです。

外見、家柄、学歴、能力、
社交性、積極性、
今までの他人からの評価。

これらのことは一切、
評価の対象ではありません。



今、今、今。
今、自分が光であると知ること。
ここから始めるべきなのです。

そうすれば、
本当の夢も見えてきます。
自分の人生をしっかり歩む意識も生まれます。

「この程度の自分」には
「この程度の相手」がふさわしいと思っていた恋愛も、
実はちがっていたと気づきます。

多少のことにはへこたれず、
グイグイ前へ進む自分になるのです。


自己評価が人生を規定する。

そう言い切ってもいいと思います。


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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。

どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを

書いていきたいと思います。

 

毎週月曜日 朝8時、更新予定です。乞うご期待。

平成24年9月30日 (中秋の名月)