「◯◯があるからいいじゃない」
2016年1月4日
※ 本日更新が遅れましたことをおわび申し上げます。
たとえばあなたが友だちにグチをいいました。
「うちは主人が仕事仕事といって、
私のこと、ちっともかまってくれないのよね。」
そのとき、
「いいじゃない、お金いっぱい稼いできてくれるんだから。」
と返されたらどう感じますか。
がんばったのに、第一志望の学校にはいれなかったとき、
「いいじゃない、十分いい学校にはいれたんだから。」
といわれたら、どうですか。
X が得られないとき、
「Y があるからいいじゃない」
といってなぐさめるのは、
なぐさめになりません。
気休め程度。
あるいは返って、なぐさめられた側が、
「わかってもらえなかった」 という思いを強くします。
自分自身のことに関してもそうです。
「親に気持ちを理解してもらったことがない」 人が、
「十分な教育を授けてもらったからいいじゃない」 と
いくら自分を納得させようとしても、無理です。
どうすればいいのか。
X が得られなかったことで、自分は何を学んだのか。
これを突き詰めることです。
しっかり学ぶことです。
ただし、
いつも書いていることですが、
この学びが反面教師であってはいけません。
それでは適切に学んだことになりません。
「親に気持ちを理解してもらったことがない」
↓
「そういう親にはなるまい」
は、学びではないのです。
そういう親を持ったプラスの学び。
それを発見しなければいけないのです。
X が得られなかったけれども
Y を得たからよしとする
ではなく、
X が得られなかったのは悪であり
それを反面教師にする
でもない。
X が得られなかったという
苦しい
辛い
悲しい
体験の中に、
プラスを見つけ出してこそ、
その体験に大いなる意味が生まれ、
その体験を晴れて卒業できるのです。
私も、そういう学び発見を繰り返しています。
そうやって、人生経験は自分の魂の肥やしになるのです。
逃げず、
ふてず、
しょうがないとあきらめず、
正しく学びつづけることです。
とても価値ある学びです。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを
書いていきたいと思います。
毎週月曜日 朝8時、更新予定です。乞うご期待。