トンネルは曲っている
2011年9月30日
人生には、暗闇にいるように感じるときがあるものです。
全く先が見えない。
せめて希望の光でも見えたら、それに向かって歩いていけるのに。
それはたぶん、トンネルの中にいる状態です。
そして、そのトンネルは曲っている。
だから出口の光が見えないのです。
トンネルには絶対に出口があります。
歩いていけば必ず見えてくる。
もしあなたがそういう経験をしたら、ほかの人がトンネルの中にいるとき、
「大丈夫。必ず出口は見えてくるから」
と伝えてあげてください。
ただ、そのとき、全く同じ経験はないということは知っておいてください。
T子さんは最初の夫と分かれ、たくましく生きてきました。
今は再婚して幸せです。
T子さんがR子さんという人と知り合いました。
R子さんは夫やその家族との問題で苦しい時期を過ごし、数ヵ月前に離婚したのでした。
それでも苦しさは続いています。
そのR子さんに向かって、T子さんは言いました。
「私も離婚経験者よ。いつまでもクヨクヨしてどうするの。
私なんか、すぐに気持ちを切り替えて仕事してきたわ」
果たしてこれが、T子さんにかけてあげるべき、適切な言葉でしょうか。
離婚という二文字は同じでも、原因や経過はそれぞれ違うはずなのに。
似たような経験から語ってあげられることは多くあります。
そのとき大切なことは、相手の気持ちに寄り添うこと。
相手がトンネルの中でしゃがみ込んでしまっていたら、
まずはそこにしゃがんで話しかける。
立ち上がって一緒に歩くのは、そのあとです。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのか、
月に1、2回のペースで書いていきたいと思います。
端的に言えば、「人間の本質は善である」ということ、
そして、「自分を愛してこそ、人を愛せる」、「国を愛してこそ、自分を愛せる」
ということが根底にあります。
また、どんな人生にも意味と目的があるということも伝えたいと思っています。
平成23年2月3日 (旧暦 1月1日)