人間関係の妙 その2

自分にとって苦しい
関係性があったとします。

そこから逃げる、がまんする。
心の中で怨む。

そうやってやり過ごすと、
同じような関係が
必ずまたやってきます。

『学び』をしていなから。



悪いものは
悪いとしか思えない。
という当たり前の感覚では、
人生、次へは進めません。



新聞で読みました。

男性Aが、
交通事故で妻子を失った。

過失は100%
運転手B側にある。
しかもだいぶ前から、
危険性が指摘されていた。

Aは家族を奪われ、
裁判でBに無罪を主張され、
それはそれは苦しんだ。

やっとBは有罪判決を受けた。

ひと区切りついたAは、
「これから自分がすべきことは
なんだろう」と自問した。



妻子が受けた痛みを思うと、
胸が張り裂けそうになる。

Bが憎い。

孤独感は底知れない。

しかし、
そこにとどまっていて
いいとは思えない。



Aは答えを出した。

「このような事故が
二度と起きないように、
Bとともに
考えていくべきなのではないか。」

そして、
獄中のBに働きかけを始めた。





ふつうだったら、

「このような事故が
二度と起きないように」

の次は、

「事故の悲惨さを伝えていく。」

「死んだ妻子の苦しみ、
自分の苦しみ、
Bの身勝手さを
世間に訴えつづける。」

となりませんか。



「すごいな、Aさん。」

私は尊敬の念を抱きました。


つづきます。


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メンタルコンサルテーション
静かな樹

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カウンセリングを
おこなっているのかを
書いております。