豊かさとは
2012年11月26日
お金を儲けることを悪だと思っている人は多い。
自分はお金に縁がない、と笑いながら言って、
ちょっと誇らしげな気持ちになってはいないか。
お金を得ることは、善でも悪でもない。
世間に対して善をおこない、その結果として得られるお金と、
盗んで得たお金が同じようでいて違うことは、
たいていの人に直感としてわかることだろう。
豊かさとは、川の流れのようなものである。
上流から下流に流れる川。
そのどこかの位置に自分はいて、
上流からの流れを豊かに受け取り、
下流へ向かって豊かに流すのである。
それが、自然で正しい豊かさのありようである。
もちろん、上流・下流とは、人間のレベルの差を言うのではない。
川が自然に流れるように、豊かさも自然に流れるべきであるという意味である。
受け取った水を自分のところで堰き止め、
流すもんかとがんばったらどうなるか。
水は濁る。
濁った水は豊かとは言い難い。
受け取るのはほんのちょっとでいい、と、
自分のところの川幅を狭めたらどうなるか。
まっすぐ流れてきていた水は、
だんだんと脇の岸壁を削って別の流れを作り、
自分のところをよけて蛇行した、新しい水流となっていく。
豊かになることに抵抗のある人は、
豊かになって、よいことにお金を使うことに思いが至らないのか。
利己的に使ってしまうと思っているのではないか。
誰かれなくお金をあげることはよいことではない。
けれども、
ある人が、自分の足で歩けるまでを助けるのはよいことだ。
それを見極めて。
川の流れを止めないで。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
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平成24年9月30日 (中秋の名月)