本当に在るものをそのまま現す

私たちが人生を送っているこの三次元世界には、
本物と偽物があります。

現世は、「現し世」といわれます。
光源があって、そこからまばゆいばかりに光が出ていて、
その光がレンズを通して映し出されたもの。
それがこの世界なのです。

光源は、ただただ輝いています。
そこから出た光がどういうレンズを通るかで、
そのまま現れたり、歪んで現れたりするのです。

現し世に善と悪が混在しているように見えるのは、そのためです。

けれども、見えているに過ぎない。
元はひとつ。光だけ。

世の有りようを嘆く人は、
見えているに過ぎない悪を
本物だと思ってしまっているのです。

たとえば、生まれたばかりの赤ん坊を見つめる母のまなざし。
そこには、本物の愛が現れています。

子供をビニール袋に入れてベランダに放置する母。
そこには本物の愛は現れていません。

けれども、現れていないだけなのです。
放置母は、現し方を誰にも教わらなかったのでしょう。
自身が愛情豊かな環境で育ったなら、
そういう母には決してなりません。

光源からまっすぐに伸びる光を、
曇りも歪みもないレンズに通したとき、
そこに現れるのは光そのもの。

人生は、光そのものを現すための訓練の場です。

レンズとは、自分の心のことです。

曇りも歪みもないレンズをもって映すかどうか。

その選択はひとりひとりに委ねられています。

 

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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。

どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを

書いていきたいと思います。

 

毎週月曜日 朝8時、更新予定です。乞うご期待。

平成24年9月30日 (中秋の名月)