善と悪は光と闇
2012年5月30日
月1、2回のペースで書くと言っておきながら、
先月は書かずに終わってしまいました。
今月も、あと2日しか残っていません。
はて。
別ブログの方は、おいしかったもの、楽しかったこと、目に留まったものをひょいと書くという形でやっておりますので、
書けないということはまずないのですが、
こちらは、カウンセリングを生業としている者として、
どういう考えをもって日々みなさんと向き合っているのか、
それを少しずつ伝えていく場と捉えているがゆえに、難しい。
どこまで書いていいのか。
主人は、そういうことは気にしなくていいのではないか、と申します。
どんな考え方にも反対意見はあるのだから、と。
一理。
いつの世にも、末法思想やそれに近いものが必ず出現します。
大昔、その原因は科学的知識の不足、あるいは自分の住む世界の狭さでした。
では、現代。
科学は大いに発達し、人々の世界は宇宙にまで広がりました。
そして果たして、不安や恐怖はなくなったでしょうか。
否。
かえって、科学が不安の元を作ってもいる。
広がった世界が、恐怖を大きくしている。
ということは。
人間の不安・恐怖をなくし、真の幸せをもたらすのは、
科学の発達でも世界のグローバル化でもないはず。
それらは、人類の向上の一端ではあるけれども、一端に過ぎない。
不安・恐怖というものは、全て心が作り出すもの。
取り越し苦労の多い人を見て、
「そんなに心配しなくても…。そこまで悪くなることはないのに…」
と思ったことはありませんか。
そう思うあなたが、実は別のところで取り越し苦労をしていることがあります。
過激な情報や恣意的に偏って流された情報に振り回されてなのか。
他人と比べて自分が劣っていると感じるからか。
いろんな理由があるだろうけれども、
つきつめていけば、こう信じているからではないでしょうか。
悪が善を席巻することがある。
この信念こそが、不安と恐怖の根源なのです。
この思い込みがなくなれば、どんな悪がやってくるように見えても、動じることはないのです。
6畳ぐらいの部屋があるとします。
窓はなく、ドアを閉めると部屋の中は完全な闇になります。
あなたはその部屋の中にいます。
真っ暗。ただ闇。
部屋の中央に、1本のろうそくがあります。
あなたはそれを灯します。
その途端、闇はなくなるのです。
6畳の広さの闇、それがろうそく1本で消えるのです。
次に、こうイメージしてみてください。
6畳の部屋、全面ガラス張り。光にあふれています。
部屋の中央に宅配便サイズの箱があります。
その中をのぞくと、中は真っ暗。宅配便サイズの闇です。
あなたは、その蓋を全開にしました。
6畳の部屋はどうなったでしょう。
変わりません。
変わらず明るいのです。
光と闇との関係は、こういうものなのです。
光と闇は、言い換えれば善と悪。
善は悪を消すけれども、その逆はないのです。
このことが心の底からわかれば、不安も恐怖もいらなくなります。
人間は安心して向上し、のびのびと人生学校で学べるのです。
心の底からわかれば。
あ、書けた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのか、
月に1、2回のペースで書いていきたいと思います。
端的に言えば、「人間の本質は善である」ということ、
そして、「自分を愛してこそ、人を愛せる」
「国を愛してこそ、自分を愛せる」
ということが根底にあります。
また、どんな人生にも意味と目的があるということも伝えたいと思っています。
平成23年2月3日 (旧暦 1月1日)