桜の木
2014年6月2日
近所に、1本だけで立っている大きな桜の木があります。
今年も見事な花を見せてくれました。
その木の下をきのう通ったので、声をかけてみました。
「こんにちは。お花、きれいだったね。
今は葉っぱが青々して立派だね」
桜の木は、葉っぱをサワサワと揺らしました。
話しかけてくれてうれしい、と言っているようでした。
幹をなでてあげました。
桜は、一年のうちのほんの短い間だけ人々に愛でられます。
日本人がその時季を待っていてくれることは、
桜にとって喜びです。
けれども、それ以外のときも見てあげてほしいのです。
木陰を作り、ひんやりとした空気を送り、
木の葉の揺らぐ音を耳に届けてくれる桜の木を。
ある存在に対して、
自分が必要としているときだけ注目し、
それを過ぎると気に留めなくなる。
そういう姿勢は、
本当に感謝しているとはいえないと思うのです。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを
書いていきたいと思います。
毎週月曜日 朝8時、更新予定です。乞うご期待。
平成24年9月30日 (中秋の名月)