人にどう思われるか → かえって迷惑をかける場合

他人からどう思われるかを
気にする人がいます。


そうなったのには
それなりの理由がある、
というのはわかります。


ただ、
この傾向が行き過ぎると
人に迷惑をかける場合がある、
という例を紹介します。




他人からどう思われるか
を気にする人は、
「何やってるんだ、この人?!」
と思われることを極端に恐れます。


「はぁぁ?」と思われないよう、
最新の注意を払い、
人の顔色をうかがいます。


そして、その先には。


驚くなかれ、
「親切な相手から、黙って逃げる」
というパターンがあるのです。




親切な相手が自分にしてくれること。
その中には、
「断りたいな」と思うことも含まれます。


当然です。
全部が全部、
自分にとってありがたいこと
とは限らない。


だったら、
ことばを選んで伝えればいいはず。
「せっかくですが、
△△はご遠慮します。」と。


ところが、
他人にどう思われるかを気にする人は、
そんなこといって、
「はぁぁ?
私が親切でやっているのに。」
と思われることが怖い。


だから、何をしてもらっても、
反射的に笑顔で、
「ありがとうございます。」
と、受け入れてしまう。


これを繰り返します。


すると、だんだん、
親切な相手のことが負担になり、


ついに!


黙って逃げる。
その人との関係を捨てて。


残された親切な人は、
驚くとともに怒るでしょう。


なんの釈明もなしに、
自分がしてきたことを
放り投げられたのですから。


その中には、
まだ途中だったこともあるでしょう。


自分が仲介した別の人が、
関係している場合もあるでしょう。


経済的な損失を
被る人もいるかもしれない。


すると、親切な人は、
自分のせいでもないのに
お詫びしなければならなくなります。


恩を仇で返すとは
このことですね。




人が自分をどう思うか。
そればかり気にしていると、
のびのび生きられない。


ということは、
誰でもわかりますね。


実はそれどころか、
「人に多大なる迷惑をかける」
その結果、
「自分に対する評価が大きく下がる」
ことがあるのです。


自分の評価が下がるのは、
最も恐れていたことのはずなのに。




逃げてしまえば、
低い評価も感じずに済む。


本当に
それで済むのでしょうか。




人間はみんな、
奥底でつながっています。


ですから、
自分がしたことは
いつか自分に返ってきます。
良いことも悪いことも。



そもそも、
社会人として当然のことですよね。


自分の行動に
自分で責任を取るというのは。

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メンタルコンサルテーション
静かな樹

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