物事の「入り口」と「奥」

たとえば学問。

たとえば武道や芸事など、
道(どう)と名のつくもの。

そういったものには、
入り口と奥がありますね。



奥に到達するには、
まず入り口から。

ではありますが、
初めての人に
その世界のすばらしさを伝えるには、
いきなり奥を見せてあげるのが
いいと思うのです。

武道だったら、
すでに達人の域にある人の
模範技を見せる。

芸事だったら、
最高のものに
いきなり触れさせる。



入り口に立たせ、
「この奥に
すばらしい世界があるから
進んでごらんなさい」
といっても、
相手はピンとこない。
進む気にならない。

それよりも、
理解できないものであっても
先に見せれば、
「あそこに到達したい」
と望み、目標になる。

まずは入り口から
というやり方だと、
そこで満足する人もいる。



奥を先に見せる
というやり方。

ある意味、
初心者には
衝撃になるかもしれない。

でもそれは、
いい意味での衝撃。


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メンタルコンサルテーション
静かな樹

どのような考えに基いて
カウンセリングを
おこなっているのかを
書いております。