心と運命
2012年12月10日
前回書いたように、
「心」という言葉の定義がはっきりしていないと、
それについて発言したことが正しく理解されなくなる。
「人間」といったとき、カラダを指すのか全人格を指すのかで違ってくるように、だ。
もっとも、唯物主義の人にとっては、「人間」はカラダ以外の何ものでもないのだが。
さて、人の本体は「心」である。
心がすべての造り主である。
これがわかると、人生における「なぜ?」はすべて解ける。
また、生きやすくなる。
「心」という言葉で表すものには、
集合意識、潜在意識、表在意識がある。
だから、どの「心」が思ったことが形となっているのかを
しっかり見極めなければならない。
「人生は思うようにはいかない」
と考えている人は、
「表在意識で思ったようにはいかないことがある」
という意味であることに気づいてほしい。
あなたの表在意識が思うことと潜在意識が思うことは、
一致していないことがある。
また、潜在意識は、文字通り、“潜って” いるのだから、
どんなことを思っているのか、自分自身ですらわからない。
潜在意識にマイナス思考が多ければ、
その人の人生はマイナスに動く。
プラス思考が多ければ、プラスに動く。
幸せになりたいと表在意識が強く願っても、
潜在意識が「自分は不幸になるべきだ」と信じているならば、
不幸の方向へ進んでしまう。
あるいは、
潜在意識に「自分は自己処罰を受けるべきだ」という思いがあれば、
病気になって自分を苦しめることもあるのである。
道を歩いていて、ふと、「右に曲がろう」と思うのは、表在意識だと誰もが思う。
だが、その奥の潜在意識が働いて、
右に曲がらせているのかもしれないのだ。
そのまままっすぐ歩いていたら車にぶつかっていたかもしれないから。
「ふと」という直感を大事にすべきだ。
そして、それ以前に、その直感を浮かび上がらせている潜在意識を
清く正しく明るいもので満たしておくべきだ。
そうすれば、直感がいつもよい方向に働き、
人生諸事、うまくいくのである。
運のいい人というのは、ある意味、そういう人だ。
ついでながら、「集合意識」について少しだけ。
たとえば、
「人間の足は、切り落としたら二度と生えてこない」というのは、集合意識の信念だ。
全人類がそう信じている。そういうもの。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
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平成24年9月30日 (中秋の名月)