責任の負いすぎ
2022年8月29日
以前にも書いたことが
あったかと思います。
責任を負いすぎる人がいる
ということ。
私は、
責任を負いすぎる父と
責任を放棄して平気な母
の間で育ちましたので、
どちらの思考回路も
知っています。
ふたりはあまりに両極端。
そんなふたりから、
夫婦という人間関係が
どうやってバランスを取るのか
についても学びました。
この点はさておき。
二十歳そこそこの頃、
あるテレビ番組を観て、
借金の保証人になることの
リスクを知りました。
そこで私は
まだ十代だった妹たちに
その話をして、こういいました。
「将来、何があっても
あなたたちの借金の保証人には
ならない。
私も、あなたたちに頼まない。」
妹の代わりに責任は負わない
と宣言したのです。
数十年たって、
こんなことが起きました。
妹Qが、
他人様X氏に金銭的な迷惑を
かけたのです。
間にはいったY氏から、
私に抗議の電話がありました。
青天の霹靂でした。
迷惑先のX氏は信仰が厚く、
「許す」方だったので、
問題にはしないとおっしゃった
そうです。
そうであっても、妹Qは、
私の大切な友人Y氏の顔に
泥を塗ったのです。
私は心から謝りました。
Y氏は、
私に免じて許すといってくれました。
このいきさつ、
妹Qには話していません。
大の大人です。
どうやったら
迷惑をかけることになるか、
わからないはずがない。
また、
私が説教してもムッとするだけ。
そう思ったからです。
ところが、
つづけて別件があり、
私の耳にはいってきました。
こんどの迷惑先Z氏は、
私が懇意にしている店の主。
道理で、
Z氏の私に対する態度が
少し変でした。
ここで私は
自分に言い聞かせたのです。
妹Qの代わりに謝るのは
もうやめよう、と。
少し態度の変なZ氏を前にして、
妹Qの話題は
一切出さないことにしました。
おそらくZ氏も、
私が謝れば
気持ちを収めてくれたでしょう。
しかし、
そうやって毎度毎度
陰で妹の尻ぬぐいをしていたら、
父と同じことになってしまいます。
責任の負いすぎ。
(父だったら、
相手に弁済していたでしょう。
しかも、妹Qには黙って。)
幸い、
友人Y氏、店主Z氏と私とは、
今でもつながっています。
そのことには
本当に感謝しています。
せめて私は、
Y氏Z氏に対して
誠実でありつづけようと
思っています。
いつか、何かのきっかけで
妹Qが自分がしたことの非に
気づく日がくるかもしれません。
こないかもしれません。
それはわからない。
さて、
この話を読んでどうお感じですか。
あなたが私の立場だったら
どうしますか。
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メンタルコンサルテーション
静かな樹
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