美容と健康

「美容と健康のために」ということば、
いつ、誰が作ったのでしょうね。
いつ頃から広まったのでしょうね。

ゴロもあるのだろうけれども、
なぜ、健康の前に美容がくるのでしょうね。



健診の仕事をすることがあります。

「このままでは病気になりますよ」
というような脅しは好きではないので、
受診者の方が、
「もっと自分の体を大切にしよう」
と思えるような話し方を心がけています。

すると、長年高血圧を放置していたような方が、
「今週中に病院へ行きます」
と笑顔でおっしゃるのです。



先日のこと。
毎回血液検査で貧血を指摘され続けている女性に、
この状態のままでいるとどうなるかを説明しました。
こういうときは、ちょっと焦ってもらいます。

「心臓に負担がかかります」
「歯茎がやせてきて、歯がグラグラになってしまいます」

女性は、はい、と聞いています。

「ですから、絶対に病院へ行ってくださいね。
私の声が頭に残っているうちに」

女性、はい。

わかってもらえたかな。どうだろう。

受診票に記載をしながら、ついでに言いました。
「美容にもよくないですしね」

すると、女性は目を見開き、
「ええ! それは困ります!」
と言いました。

あら。

健康に影響があると丁寧に話したときはさして重大とは思わず、
美容に影響があるとひとこと言ったら、「まずい」と思うわけですね。

あの方がさっそく病院へ行ってくださればそれでいいのですが、
はてさて、美容第一、健康第二 ( いや、第五ぐらいか。)という姿勢、
どんなものでしょうねえ。





別の日。
目を充血させてやってきて、
「いつもなんです。化粧品が合わないみたいなんです。
この職場、ノーメークは許されないので」
とおっしゃった方。

ノーメークにしないまでも、
目の周りの濃い化粧をやめればいいのでは、と思い、
「マスカラだけでもしないようにしたらどうですか」
と提案したら、
「それはできません!」
と、キッパリ。

職場の理由ではなく、ご自分の美容上の理由なのでした。

目の健康よりも、美容。





カラーコンタクトで目に傷をつけたことが明らかな方。
出血しています。
この方に、
「すぐコンタクトをはずしてください」
と言ったら拒否されました。

はてさて。いやはや。




みなさん、あまりその意識はないのでしょうが、
健康を軽んじてますよね。

自分の体を、美容のために犠牲にしていますよね。




思うのです。
「若いうちが華」と思っていることが原因ではないかと。

若いうちにきれいでいることを至上とする。
そのために年齡を重ねてから体に悪い影響として出たとしても、
しかたないと思っているのでは?

どうせ、年取ったら、
若いときほどきれいではいられなくなるのだから、と。

30代40代で、「もう歳だから」と言う人が多いことからも、
若さを重視しているのがわかります。



それにしても、ですね。
健康美じゃないですよね、
そういう方が目指しているのは。


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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。

どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを

書いていきたいと思います。

 

毎週月曜日 朝8時、更新予定です。乞うご期待。

平成24年9月30日 (中秋の名月)

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