命
2014年3月17日
命は、肉体が活動していることを指すのではない。
もし、肉体が活動しているときだけ命があるというのであれば、
死後お葬式を執り行うことは全くの無意味ということになる。
残された者たちの、単なる気休めということに。
お墓参リも同様。
命のないものに対して手を合わせてなんになろう。
単なる生殖によって生まれ、
偶然の重なりで長らえて、
これまた偶然に病気か事故によって、
あるいは臓器が古びて死ぬ。
そうであるならば、人間は、
生きている間に好き勝手していいはずである。
それはちがう、と多くの人間が知っている。
なぜだ。
人間の直感が知っているからだ。
人間は命そのものであり、
現在の肉体は人生舞台の衣装にすぎないと。
もうひとつ、大事なことを知っておこう。
人はそれぞれが、人生舞台の主人公であるということ。
Aさん主役の舞台では、Bさん、Cさんは脇役だ。
そして同時に、Bさんは自分の舞台では主役であって、
Aさん、Cさんが脇役を演じている。
そういう世界をわれわれは織り成しているのだ。
悲劇にするか喜劇にするか、
どんでん返しだらけにするか、
めでたしめでたしにするか。
決めるのは、主人公である自分。
人生は一度きりというのは、
今回の舞台公演が一度きりという意味だ。
輪廻転生は、何度も舞台に登場するという意味。
毎回ちがう作品を演じることを選んで。
作品数が増えるたび、
よりよい演技ができるようになりたいもの。
美しい人間性を開花させ。
命はそれを目的としている。
命は途切れることなく続いているけれども、
今の舞台公演は1回のみ。
真剣勝負で演じよう。
もちろん、舞台衣装である肉体も大切に。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを
書いていきたいと思います。
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平成24年9月30日 (中秋の名月)