被害者か加害者か
2015年5月11日
自分は被害者だと信じている人は、
さまざまな場面で被害者になろうとします。
なろうとする?
はい。
「やっぱり私は被害者」
と証明していくのです、次々と。
だいたいは、「親のせい」から始まりますが、
それに続けて
「兄弟のせい」、「配偶者のせい」、「子どものせい」にしていきます。
「友だちのせい」、「先生のせい」もあります。
そして、被害者だと信じ切っている人は、
いつの間にか加害者になります。
自分ではそのつもりがないのに。
人間を被害者と加害者にしっかり分け、
いつもその観点から人を見ているから。
本来、世の中の人間を
被害者と加害者に二分してしまうのには、
いくらなんでも無理があります。
それなのに二分している。
だから、その極端さゆえに、
自分も加害者になってしまうのです。
ちょっとわかりづらいでしょうか。
ある場面でやけにふんぞり返っていばる人が、
別の場面で驚くほど卑屈になるのと同じ、
といえば、少しはわかっていただけるでしょうか。
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「静かな樹」は、カウンセリングとヒプノセラピーのサロンです。
どのような考え方に基いてカウンセリングを行っているのかを
書いていきたいと思います。
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